スティル・クレイジー
(1998・英)
監督:ブライアン・ギブソン 脚本:ディック・クレメント イアン・ラ・フレネ
Karen: I think this is us.
Beano: It's a fucking boat.
ばらばらになっていた仲間を集めてツアーに出た面々。過去のわだかまりが全くないといえば嘘になるが、バスの旅は昔と変わらずそれなりに愉快だ。おっと、マネージャーのカレンが前方を見てヒトコト。
This is us. はバスや電車だけでなく、エレベーターでも使える表現。同行者にここで降りますよということを知らせたいときにいう「着きましたよ」がコレ。This is our stop.(バス) This is our floor.(エレベーター)でもOK。
【訳】
Karen: 着いたみたい。
Beano: ひでえボートだな。
It's a sign. A message from the gods of rock and roll.
まるで、Night of The Living Dead『ゾンビ』の復活だ。俺たちがやらなきゃ誰がやる? A mission from God「神の使命」を受けたのは『ブルース・ブラザース』だったけど、神の sign「啓示」を受けちゃった中年男たち。20年前の栄光を取り戻すべく、バンドを再結成し、ヨーロッパツアーに出発する。 『ラブ・アクチュアリー』でもおいぼれのロック歌手を演じてたビル・ナイがボーカルに。『クライング・ゲーム』のスティーブン・レイや『ラストサムライ』のティモシー・スポールほか、英国個性派俳優陣がとぼけた味わいをかもし出している。そして忘れちゃならないのは、紅一点(+クールな娘&ビル・ナイの恐妻もスパイシー)で奮闘するマネージャーのカレン(ジュリエット・オーブリー)だ。 思わずホロリとさせられるラストシーンの余韻にいつまでもひたっていたいくなる。オリジナル曲 The Flame Still Burns も Good なオススメの一品。
Let's hear it for...
20年前、ロックフェスティバル会場で、観客を待たせているのは急成長
中のバンド、『ストレンジ・フルーツ』だ。分裂寸前の彼らはこのステー
を最後に解散する。
You've been very patient, but it's worth waiting for
I know you want to see the guys,
so let's hear it for Strange fruit!
Let's hear it for...のこの it は「拍手」のこと。これは「誰か盛大な
に拍手を送ろう」という掛け声です。
* patient「忍耐強い 気長な」
* worth...ing「?する価値がある」
----【訳】---
こんなに長い時間、待った甲斐があったぜ。お待ちかねのバンド、
「ストレンジ・フルーツ」に盛大な拍手を!
You never know.
ボーカルで曲を作るのはブライアン。彼がバンドのメインだった。だが
弟が死んで、ブライアンもボロボロに。彼らのためにも再結成しようと
いうカレン。意外な展開に戸惑う彼らを積極的に引っ張ります。
Karen: So make it up to him. Do the gig and let people
hear his songs. You never know. If Wisbech works
out maybe the record company will re-releases some
of the old album.
先のことは誰にもわかりません。でも「ひょっとしたら」
何かあるかも...そんな時に使う表現が、You never know. です。
まさに神のみぞ知る…かもね。
* make up to...「誰かに償いをする」
* Wisbech「フェステバルの開催場所」
* work out「うまくいく」
----【訳】------
Karen: じゃ償いをしましょう。彼の曲をやるのよ。
記念フェスティバルがうまくいけば、古いアルバムを
また再リリースしてくれるかもしれないわ。
□【今日のポイント】復習しまショ。
1. みなさん リッキー・ネルソンに拍手を!
Let's ( ) ( ) ( ) Ricky Nelson.
タランティーノ『パルプ・フィクション』より
2. 着きましたよ。
This is ( ).
3. いったいどうやって私に償いをするつもりなの?
How you're gonna ( ) it ( ) ( ) me.
ベネチオ・デル・トロ『トラフィック』より
4. きっと無事に解決するよ 。
I'm sure it'll all ( ) ( ).
ラッセル・クロウ『プルーフ・オブ・ライフ』より
5. ひょっとしたら 俺の人生で最高の出来事になるかもな。
You ( ) ( ). It could be the best thing that ever
happened to me.
ジョニー・デップ『ギルバート・グレイプ』より
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